あと、おもてなし/ホスピタリティなるものの概念が世界的にぜんぜんちがうことも理解すべきだと思うよ。実はどの国も、自分たちこそはきわめて愛想のいい世界に誇れるホスピタリティあふれる民族だと思っている。あの無愛想なXX人や、「もの売るってレベルじゃねーぞ」なYY人どもですらそう思っているのだ。

でも、その人たちの念頭にあることがぜんぜんちがうのだ。アフリカやアジア各国、特に多くの途上国にいくと、ホスピタリティというのは客に死ぬほど飲み食いさせることだ。しかも質より量。あるいは、とにかく始終お客につきまとっておしゃべりしまくり、プライベートなことをやたらにきくのがホスピタリティだ。相手を退屈させないという意味でね。配達しにきてサッと帰るなんて、冷たい愛想のないことで、五分くらいはおしゃべり必須だ。小売り業も、日本人は店員が愛想ふりまいてヘコヘコ下手に出るのが立派な接客だと思ってるけど、ぎゃあぎゃあやりあって値引きしあい、怒って見せて客が自分が得な買い物をした気分にさせてあげる接客だってある。

てなことを考え出すと、日本のホスピタリティ産業がどこまで世界に通用するのか、というのはいろいろ考える余地があると思うんだな。